4/6上場 テモナ

「定期販売に特化したショッピングカート付通販システム「たまごリピート」」と「CPO 低減やコンバージョン率の引き上げを図ることを目的としたウェブ接客ツール「ヒキアゲール」」というEC関連システムを提供する会社。
業容と、IPOの玉が少し減っている現状から、ずいぶんと高い株価がつきました。事業規模がまだ小さいので当期予想の増収増益率は高いですが、成長率は持続可能でしょうか? 成長可能性説明資料によれば、現在の顧客ターゲットは年商1~10億円の中位層とのことですが、この層を更に取り込むにしても、果たしてこの層の中に成長ポテンシャルのあるEC事業者がどれだけあるかということになります。もちろん認知次第で成長しうる商材を持ったEC事業者はそれなりにあると思いますが、そうなるといかに認知させるか、つまり最初の集客が課題になりますが、それに対しては自社メディアを持ってはいるものの、十分な集客を図るには自社の広告宣伝投資もそれなりに必要になると思いますので、収益性を損なわないようにしながら急成長を図るのは難しいように思われます。一方、年商10億円以上の上位層に顧客ターゲットを拡大する場合、既に自社で同等のシステム対応を済ませている可能性も高いので、さほど容易に取り込めるとは思われません。そのように考えると、現在の株価は高すぎるという印象です。

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■会社発表 成長可能性説明資料

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