「新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ」
著者のネット記事やTweetを読むことが多く、一度読んでみたかった本です。今となっては知っていることも多いですが再認識させられることもあり、また、独立する前に読んでおけばよかったというのが正直な感想です。
ハリー・マーコウィッツによる「株価も水の分子運動と同じようにランダムに動いている」という考え方、ジェームズ・トービンが発見した最適なポートフォリオを維持したまま投資のリスクを調整する方法は、インデックスファンドと国債を組み合わせる方法であるということ、ウィリアム・シャーディンが示した経済予測の特徴のとおり、経済専門家に聞いても景気動向はわからないということ、テクニカル分析に従って売買するより単に株を買って長期保有するだけの方がほとんどの場合有利であることは、今後も肝に銘じておきたいと思います。
もともと会社役員を務めていたため、何の疑いもなく法人を設立して厚生年金と協会けんぽの加入手続きを行いましたが、社会保険を含めた実質税負担率が3割に及ぶことを考えれば、今になって思うと個人事業主でもよかったかもしれません。また、法人である限りは、株式投資は個人口座でなく法人口座でやった方がよいことを再認識しました。