4/3上場 ブティックス
介護業界におけるマッチング事業を展開する会社。セグメントはBtoB事業とBtoC事業に分けており、BtoBでは商談型展示会の開催とM&Aの仲介、BtoCではECサイトの運営をしています。売上高は今のところBtoC事業がBtoB事業を上回っていますが、利益はBtoB事業で上げています。直近四半期では、共通費を配賦する前のセグメント利益でBtoC事業は赤字。BtoB事業は、Ⅰの部を見ると直前期では展示会売上がM&A仲介を上回っていますが、M&A仲介はコストがあまりかからないことを考えると、利益構成比ではM&A仲介が最も大きい可能性があり、そういう意味では介護業界に特化したM&A仲介会社と考えた方がよいかもしれません。とはいえ、あくまで商談型展示会をフックにしていることで成立しているのと、小規模案件の仲介が多いと思われるため、調剤薬局のM&A仲介に強みをもって業績を拡大したM&AキャピタルパートナーズのようなM&A専門会社と比べると収益性は格段に低くなっています。
高い株価がつきましたが、成長可能性説明資料に記載されている介護業界での新サービス開発や、商談型展示会をフックとするビジネスモデルの他業種への展開については、構想にすぎず、競合優位性を構築できるのかも分かりません。そうなると、既存事業の成長性をどう見るかですが、規模のわりに今期予想の収益成長率がさほど高くないのは、BtoC事業の減収を予想しているためで、展示会売上は34.8%、M&A仲介は84.0%の増収を予想しています。介護関連事業者の撤退は確かに今後も多そうですし、実際にM&A仲介の成約組数も伸ばしているようですが、撤退案件の中には誰も買い手がつかないような案件が相当な比率を占めると思われるので、成約件数を今後どこまで伸ばしていけるかについては楽観視できないように思われます。
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