「子どもは40000回質問する-あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力」

英語の原題は、”CURIOUS — The Desire to Know and Why Your Future Depends on It”で、子どもの教育にフォーカスした本ではなく、好奇心にフォーカスした本です。好奇心にフォーカスした本は、Amazonで探した限りでは、自己啓発的ないい加減なものを除いて他に見当たりませんでした。

自分自身に照らして読んだ場合、当てはまるものと当てはまらないものがあり、必ずしも一般法則化できない内容が散見されましたが、好奇心を持つためにはある程度の知識ベースを必要とするというのはその通りだと思います。

「知識こそが、私たちの洞察と創造性、好奇心の源泉なのだ。(略)人はそもそも、自分の興味の範囲外にある事柄を学ぶのが苦手だ。だから、とくに子どものうちは他人の力で適切な場所に導いてもらう必要がある。」

その意味において、人材採用において学歴に重きを置くというのは、確率的には正しいと言えます。

また、子どもを育てるうえで親からも問いかけることが重要であるのと同じく、人材を育てる際にも、部下に対してすぐに答えを返すのでなく、答えやさらなる質問を引き出すための適切な質問を投げかけることが重要なのだろうと思いました。

その他にこの本で引用されていて、刺さった言葉を備忘のために残しておきます。

「満たされないブタより満たされた人間であるほうがいい。だが、満たされた愚か者より満たされないソクラテスであるほうがいい。」(ジョン・スチュアート・ミルの引用)
因みに原文は、”It is better to be a human being dissatisfied than a pig satisfied; better to be Socrates dissatisfied than a fool satisfied.”

「悲しいときにいちばんいいのは学ぶことだ。それが唯一、いつまでも役に立つものだ。」(T.H.ホワイト「永遠の王」からの引用)

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