「ぼくたちは習慣で、できている。」
著者はミニマリストを自称していて、ミニマリストに関する本を書いてベストセラーになったようですが、私もミニマリストですし、私の読んだことのある本が参考文献に挙がっていて、とても親近感を持ちながら読むことができました。参考文献には習慣に関する本がいくつも挙がっていて、文中でも引用されているので、この本を読んだことで、それらの本のイイとこ取り(良い意味で)ができたのだと思います。
この本を読んで気付かされたのは、「意志力」などといういい加減なものを信じてはいけないこと、特にかつての自分が持っていた意志力を現在の自分も持ち合わせているなどと信じてはいけないこと、です。習慣を身につけることは、「自分が感じられる「報酬」と「罰則」を書き換える」ために、「何度も何度も行動することで、実際に自分の脳に変化を起こす」ことだと書かれていて、それこそ自身が今求めているものだと感じられました。
では実際にどのような習慣を身につけるか。文中で何度か触れられている「天才たちの日課」はいずれ読んでみたいと思いますが、多くの人が散歩を日課にしていること、昼寝をしていることは参考になりましたので、自身の習慣に取り入れてみたいと思います。「3章 習慣を身につけるための50のステップ」で書かれていることの中では、次のことに留意したいと思います。
- ストレスがあること自体は仕方ないが、ストレスの本体と、それを解消しようとする行動からさらに受けるストレスを分けて考える
- 例外を設けると、それがどんどん増え、ルールが複雑化し、ルールに適合するか否かを考えることで「意識」が呼び出されるため、習慣として続けるのが難しくなる
- 自分がいつ習慣を達成するための決定をしたのか、あるいはどんな風にうまい言い訳を作り出したのかを記録しておく
- 明日の自分は、今日の自分と同じことをする
- 習慣は何より続けることを重視するので、もっとやりたいと思うところで止める
- 継続するためには、報酬を成長でなく、行為自体の中に見出すことが必要
文中では、偉人の言葉も多く引用されていますが、私に刺さったのは次の2つです。
- 俺はいいよ、でもYAZAWAがなんて言うかな?(矢沢永吉)
- どうして自分を責めるんですか?必要なときに誰かがちゃんと責めてくれるんだから、いいじゃないですか?(アインシュタイン)
ルーチンを作っていこうと考えている私にとって、勇気を与えてくれる本でした。どうもありがとうございます。