「面白いとは何か?面白く生きるには?」
「面白い」ということについて論じている本を読みたくて、Kindle版で読んでみました。全体としてとても面白い本というわけではありませんが、「面白い」ということについて考えてみるには適当な本だと思います。参考になった内容だけ、備忘のために記しておきます。
- 「嵌る」=「夢中になる」ときに面白いと感じる。
- 「珍しい」、「趣がある」、「気持ちが良い」という意味で、面白いと言うときがある。
- 歳を取るほど「新しい」ものが減るので、面白いことも減る。
- 「意外性」の面白さを理解するには、ある程度の思考力や知性が要求される。
- 言われてみればそうだ、というギリギリの感覚が「意外性」の面白さ。
- 「知る」だけで面白いが、それによってこれまで知っていたことと関連付けられて「気づく」と、さらに面白いものになる。
- 面白さを知っている人でも設計図を描けるわけではなく、面白さが足りない理由を具体的に説明できない。
- ものごとを客観的、抽象的に捉え、なぜ面白いのか、どこがどう面白いのかを考えていくと、具体的なネタから抽象的な面白さを抽出できる。それが再活用できるようになったり、別の面白さに転移したり、複数のネタの組合せで新しいものが生まれる。
- 実行することが難しいのではなく、面白いことを思いつくことが難しい。
- 面白さを他者から与えられたり、売っている面白さを買ったりしていると、面白いことを思いつけなくなる。面白いものは、自分で見つけるから面白い。
- 思いつくのは個人の才能で、たった一人の思いつきから全てが始まっている。
- つまらないときに面白いことをしても、つまらないと面白いが両方存在するだけ。
- 大金を注ぎ込んでも、金額に比例して面白さが増えるわけではない。
- 面白いものはすぐに真似されることで需要を供給が上回り、厭きられる。
- 誰にも受け入れられる面白さは、その分鈍いものになりがち。少数が絶対買ってくれるものを作った方が有効なビジネスになる、安定した商品になる可能性が高い。
- アウトプットする人ばかりでインプットする人が不足しているため、アウトプットを支えられなくなっている。