「問い続ける力」
以前Kindleで読んだ本。Kindleの「メモとハイライト」の使い方を最近読んだ山口周氏の本で知り、ハイライトを眺めてみたら大事なことが書かれていると感じられたので、著者が書かれている部分だけざっと読み返してみました。大半を占める対談部分は改めて見返していません。
世界的な物理学者の発言で、著者が「これぞまさに真実!」とノートに書き込んでいたものとして紹介している次の言葉が、私のモヤモヤをスッキリさせてくれました。
「イノベーションの種となる適切な問いは、「大きな視点」と「小さなディテール」を高速で行ったり来たりすることでしかうまれない」
これこそまさに私が最も価値を置いている知的活動、アウフヘーベンなのだということに気づきました。対立的なもののどちらか一方に偏るのではなく、かといって単に両立させるのでもなく、新たな次元に昇華させること、それを追っている人や、追うことのできる仕事は私にとって面白く、そうでないものは面白くないということを明確に認識することができました。
他に記憶しておきたいのは、次の記述。
「思考が進まないのは思考力のせいではなく、そもそも「問いの設定が間違っている」と考える。」
「思考が進まない原因は大きく二つある。一つは問いが難しすぎる場合。もう一つは知識があまりに足りなすぎる場合。」