「人工知能は人間を超えるか」
有名な松尾先生の著書。非常にわかりやすく、すぐに読み切れました。「人工知能の60年に及ぶ研究で、いくつもの難問にぶつかってきたが、それらは「特徴表現の獲得」という問題に集約できること。そして、その問題がディープラーニングという特徴表現学習の方法によって、一部、解かれつつあること」が理解できました。得られる特徴量や概念の頑健性(ロバスト性)を高めるために、ノイズを加えたり、ニューラルネットワークのニューロンを一部停止(ドロップアウト)させることが必要だったというのは、人間の脳の使い方にとっても示唆的なのではないかと思いました。
憶えておきたい用語を、備忘のために列挙しておきます。
- 強いAI/弱いAI
- 強いAI=心を持つ
- 特徴量
- モンテカルロ法
- ある局面からランダムに指してどちらが勝つかをシミュレーションする
- ヘビーウェイト・オントロジー/ライトウェイト・オントロジー
- ライトウェイト・オントロジー=コンピュータにデータを読み込ませて自動で概念間の関係性を見つけさせる
- フレーム問題
- 関係ある知識だけを取り出してそれを使うことの難しさ
- シンボルグラウンディング問題
- 記号をそれが意味するものと結びつけられるかどうかを問うもの
- フィーチャーエンジニアリング(特徴量設計)
- オートエンコーダー(自己符号化器)