「意思決定理論入門」
序文に書かれているとおり「教科書」であり「独習書」であって、「意思決定理論をまじめに適用すればより良い決定ができると確信している読者は、おそらくもっと専門的な書物を用いるか、あるいは専門家のアドバイスを受ける必要があるだろう」と書かれているとおり、So What?についてはほとんど書かれていません。第2章のみが認知バイアスに関する内容で、第3章から第5章は確率統計に関する内容です。確率統計については、改めて別の本で学習し直したいと思います。第2章「判断と選択におけるバイアス」で書かれているトピックについてのみ、備忘のために記しておきます。
- フレーミング効果
- 問題文の設定や表現方法が意思決定に与える効果
- 賦存効果
- 自分が持っているものに持っていないものよりも高い価値を付ける傾向
- 気質効果
- 例)値下がりした株式を売却するのを躊躇する傾向
- サンクコスト(埋没費用)
- 決定木
- 帰結主義
- 下位の木の決定はその木のみに依存すべきであるということ
- 代表性ヒューリスティック
- ヒューリスティックとは、正しい答えの提供を保証しないが、多くの場合にはもっともらしい答えに導くような答えを生み出す手段
- 連言錯誤
- 例)2つの事象の結合事象が1つの事象よりも起こりやすいと評価すること
- 利用可能性ヒューリスティック
- 係留効果(アンカリング)
- 関係がないかほとんど関係がない情報が持つ影響力のこと
- メンタル・アカウンティング(心の会計)
- ある金額がある種の支出に属しているように振る舞うというもの
- 動学的非整合性
- 将来の行動についてある選択をし、やがてそれを実行する時が来ると、それを実行しようとはしないこと