「意識と感覚の脳科学」

2014年10月刊の日経サイエンスのムック本。CHAPTERは次のとおり分かれています。

  1. 越境する感覚
  2. 無意識のわな
  3. だまされる脳
  4. 眠りと夢の脳科学
  5. 天才脳の秘密
  6. 脳地図革命

私にとって面白かったのは、4章と5章。
4章では、脳が適切に機能するために、睡眠中にシナプスの弱化が行われているとする仮説を解説した「眠りが刈り込む余計な記憶」、5章では、天才は統合失調症のように認知的フィルターの働きが弱い可能性について解説した「天才と変人」が特に興味深い内容でした。

一方で、6章を読む限り、脳内のメカニズムの解明は、まだまだ遠い道のりであることが分かりました。なにしろ、302個のニューロンから成る線虫の神経系の配線が解明されてから30年以上経つのに、未だにその摂食行動や性行動といった基本的なものすら分からないというのですから。