8/9上場 トランザス
やはりIPO閑散期だからか、IoTというワードに引きずられたのかは分かりませんが、高い株価がつきました。
IoTを前面に押し出していますが、主力はホテルや病院向けのSTB端末のようです。Ⅰの部を見る限り、上位販売先は加賀電子とアルメックスで、アルメックスはラブホテル(最近はレジャーホテルと呼ぶようですが)に強いことで有名ですから、ホテル向けの多くはラブホテル向けなのでしょう。成長可能性説明資料では、2020年の東京オリンピックまでのホテル向けSTB市場拡大に乗っかれるように書かれていますが、主力がラブホテルだとすると市場は成長するのでしょうか?
従業員数が44名ということを考えると、HWもSWも開発は台湾のパートナー企業に依存する部分が大きいのでしょう。台湾メーカーが日本向け専用で小ロットのオーダーに対応することは考えにくいので、日本以外の国へ出荷しているデバイスを日本向けにローカライズしているものと思われます。Ⅰの部を見ても仕入先は開示されていませんが、仕入先が分からないと本来は今後の成長可能性を判断しようがありません。
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