「「相対性理論」を楽しむ本」
「「量子論」を楽しむ本」と同じ、佐藤勝彦先生監修のPHP文庫。この本も面白くて一気読みしました。面白かったとはいえ、こちらの内容もきちんと理解できているとはいえないのですが…。相対性理論について、備忘のためにメモを残しておきます。
- 相対性理論が明らかにした現象やその影響は、物体の速さが光の速度くらいになった場合にのみ、際立って表れてくる
- 特殊相対性理論は、光の速さは常に一定の速度に見えるという事実を土台にして作られており、等速直線運動のみに当てはまる
- 光を観測する人が止まっていようが動いていようが、光はいつも秒速約30万kmと観測され、速度合成の法則が当てはまらない
- 動くものは、止まっているものより時間の進み方が遅くなり、進行方向の長さが縮んでいるように見え、質量が増える
- 宇宙において情報を伝達できる最大限度の速さが秒速約30万kmで、光を伝える光子は静止質量がゼロなので、その最高速度を実現できる
- 最新の加速器では、陽子を光速の99.7%まで加速することが可能
- モノとは、光速の二乗に質量をかけた分のエネルギーが姿を変えた存在
- 日本の1日の石油消費量約7億リットルから得られるエネルギーは、約300gの物質が持つものと等しい
- 一般相対性理論は、物体に重力が働く場合について考察が行われており、加速度運動にも当てはまる 。等価原理、つまり重力と加速度が同じ意味を持つことを土台にして、物質があると周囲の時空がゆがむことを明らかにし、物質と時空を統一的に扱うことを可能にした理論。
- 物質があると周囲の時空がゆがみ、そのゆがんだ時空の中で物質の状態を見ていると、重力が働くような現象が起こる