2/28上場 ジェイテックコーポレーション

今年に入って2つめのIPO案件も異常に高い株価をつけました。
事業内容は開示資料の文章をそのまま借りると、「国内外の先端的放射光施設やX線自由電子レーザー施設等」に対して「X線ナノ集光ミラーを中心としたX線ミラー」の開発・製造・販売を行う「オプティカル事業」と、「創薬スクリーニングに関連する細胞培養から、再生医療に関連する細胞培養まで様々な細胞操作を自動化した各種自動細胞培養装置や iPS 細胞用の各種細胞培養装置の開発・製造・販売」を行う「ライフサイエンス・機器開発事業」から成っています。直前期の売上の88%はオプティカル事業で、ライフサイエンス・機器開発事業は全社費用配賦前のセグメント損益で赤字ですから、現時点ではオプティカル事業の会社と言っていいでしょう。Ⅰの部で開示されている上位取引先は全て海外の研究機関と思われます。
成長可能性説明資料を見ても、技術的優位性は評価しようがありませんが、ニッチな市場にしては競合が多い印象を受けました。競合の企業規模が小さければさほど心配はないのでしょうが、競合の経営資源が格段に豊富な場合には、市場が拡大していけばより多くの経営資源を投入することになるでしょうから、現在の優位性が揺らぐことがないのかは分かりません。そもそも、市場規模予測を見せられても評価しようがないので、丸ごと信じて買うかどうかという株なのでしょう。そういう意味では、バイオ関連株と似たようなものと言えるでしょうか。そうだとしても、この株価は…。

■IPOリスト 2018 上場前
■IPOリスト 2018 上場後
■会社WEBサイト
■会社発表 直近決算情報等
■会社発表 成長可能性説明資料

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