7/28承認 ベイカレント・コンサルティング

コンサルティング会社の新規上場。セグメント開示されていませんが、従業員数1,189名で1人当り売上が13百万円ぐらいになるので、戦略コンサルではなくITコンサルがメイン事業と思われます。
公募株数も少なく、キャッシュコンサルをメイン事業とするならこの会社自体は本来上場する必要はないはずですが、ちょっと複雑な沿革のある会社のようで、のれんが172億円、借入金が110億円弱あり、サンライズ・キャピタルというPEファンドのEXIT目的のIPOのようです。
のれんの償却9億円他を加味したEBITDAは38億円と、キャッシュコンサルの会社なので利益率は高いですが、のれんの償却期間はなんと20年と長期間に亘っており、利益を圧迫し続けることになります。どういう経緯でこんなスキームになったのか分かりませんが、PEファンドの姿勢には疑問を感じます。
事業的には、グローバル・プラクティスに強みがあるわけではなく、企業としての特段の競合優位性がありそうな感じがしないので、大きな成長は見込めないでしょう。上場ゴールのIPOという印象が拭えません。

公開日 2016/09/02
発行済株式総数(公開日前) 15,420,000株
公募株数 50,000株
直前期 2016/02/29
売上高(直前期) 15,833,677千円
営業利益(直前期) 2,683,936千円
EBITDA(直前期) 3,854,369千円
当期純利益(直前期) 1,106,771千円
純資産(直前期) 9,371,834千円

■Ⅰの部
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