7/28上場 リファインバース

使用済みタイルカーペットを原料として再生処理し、合成樹脂製品として販売する会社ということで、事業の独自性・新規性は感じます。
問題は成長性ですが、会社資料を見ると、事業の大半はまだ産業廃棄物処理で、しかもセグメント情報を見る限り、再生樹脂製造販売事業はまだ赤字です。安く回収して安く販売するというのが再生樹脂製造販売事業での強みとされていますが、どれだけ規模を拡大すれば黒字化するのでしょう? 販売先がタイルカーペットのメーカーのようなので、タイルカーペット全体の市場動向と、各メーカーが原料をどの程度再生樹脂に切り替えるか次第ということになりますが、前者はおそらく多少の変動こそあれ、中長期的に成長するとは考えにくいでしょう。原油価格が低迷している状況では、新品原料との価格差は縮まっていると思われるので、リサイクル原料の需要が急速に高まるとも考えにくいでしょうから、短期的に大きな成長が見込めるとは考えられません。
タイルカーペットのリサイクル自体は環境の観点から必要だと思いますので、社会におけるリサイクル化が一層進展することを望む人が、中長期的に会社を応援する立場で株主になるのがよいのではないかと思います。

公募価格 1,700円
初値(7/28) 2,770円(+62.9%)
初日終値(7/28) 2,550円(+50.0%)
時価総額(初日終値・発行株数ベース) 3,514百万円
予想PER(潜在株含む、初日終値・予想純利益ベース) 25.0
PBR(潜在株含む、初日終値・直近純資産ベース) 9.5

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