「幸福だけが人生か?-ポジティブ心理学55の科学的省察」

「性格の科学」を読んでポジティブ心理学というものを知り、かつタイトルに惹かれて読んでみたのですが、やっぱり心理学でいうところの科学的というのはこの程度のものかという感じを受けました。ブログ記事を集めた本だというのもあるかもしれませんし、私が単にひねくれているだけなのかもしれませんが、書かれていることが間違いだと言うつもりはないものの、どうも綺麗事に聞こえて仕方ありません。帯に書いてある「何が私たちの人生を生きるに値するものにするのか」という問いに対する答えも、「自分のヴィジョンを描くこと」が大切と述べているだけで、それはそうなんだけど、もっと何か言うことないんですか?というのが正直な感想です。ポジティブ心理学なるものが私には向いていないということだけは、はっきりと分かりました。